【長浜・奥びわ湖 春紀行】長浜曳山まつり~おめでとう ユネスコ無形文化遺産!~

【長浜・奥びわ湖 春紀行】長浜曳山まつり~おめでとう ユネスコ無形文化遺産!~

日本のほぼ真ん中に位置し、日本最大の湖である“琵琶湖”を有する滋賀県。県土の約6分の1が、豊かな水をたたえる湖であり、植物や生物はもちろんのこと、人にとってもなくてはならない生活用水として、さまざまな命を育んでいる。その歴史は400万年ともいわれ、悠久の時の中、春夏秋冬と、今も変わることのない水際の風景を楽しませてくれている。
また現在も滋賀県が“湖国”と呼ばれるように琵琶湖は、産業や観光、交通の拠点。別名の“近江国”の語源も、都に近い海(淡水)を意味する「近つ淡海」に由来し、東海道と中山道と北陸道が合流する国の要衝として栄えた。「近江を制する者は天下を制す」ともいわれ、戦乱の舞台にもたびたび登場。何世紀もの歴史が幾層にも重なり、人々の心をとらえ続けている。
さらに昨年11月に「長浜曳山祭の曳山行事」がユネスコ無形文化遺産に認定され、ますます注目を集める。登録後、初となる「長浜曳山まつり」の開催は、湖国が花盛りを迎える4月13日(木)〜16日(日)。命芽吹く春の湖岸は、水と調和した美しい景色にあふれる。そんな湖国の春を旅した。

INDEX

  • 01 奥びわこ 桜前線
  • 02 近江八幡 水郷めぐり
  • 03 祝!ユネスコ無形文化遺産 長浜曳山祭の曳山行事
  • 04 ちょっとお立ち寄り! 黒壁スクエア

01 奥びわこ 桜前線

「海津大崎」の桜は、樹齢70年を越える桜から若木まで、湖岸に沿って約800本。昭和初期に道路補修の個人が、愛着のある道に何か残したいと、自力で桜を植え始めたのがきっかけ。今でもその意思を継ぎ、地元の人や関係者「海津大崎」の桜は、樹齢70年を越える桜から若木まで、湖岸に沿って約800本。昭和初期に道路補修の個人が、愛着のある道に何か残したいと、自力で桜を植え始めたのがきっかけ。今でもその意思を継ぎ、地元の人や関係者が補植し、守り続ける。

海津大崎

春の湖国は、ハッとするほど美しい桜と水のコラボレーションが楽しめる。中でも、地元のみならず全国の桜愛好家たちが心待ちにしているのが、奥びわ湖エリアに隣接する「海津大崎」の桜並木。滋賀県でも有数の桜スポットで「日本のさくら名所100選」にも選ばれている。見どころは、湖岸沿いを延々と約4㎞にわたって続く桜のトンネル。昭和11年、大崎トンネルが完成したことを記念して植樹されたもので、約800本の桜が琵琶湖八景「暁霧・海津大崎の岩礁」とマッチ。満々と水をたたえる琵琶湖の青と岩礁、さらにそれらを縁取る薄紅色のコントラストは、春限定の見事な絶景。遅咲きの桜としても知られており、見頃は4月10日前後と予想されている。
さらに海津大崎から「奥琵琶湖パークウェイ」にかけては、約23㎞にわたって続く桜ルート。湖の最北端に突き出た葛籠尾半島を縦に走るドライブコースで、沿道には3000本以上の桜が咲き乱れる。中でもカメラマンたちが集まる絶好の撮影スポットが、パークウェイの中ほどにあるつづら尾崎展望台。見頃は4月上旬から中旬。雄大な琵琶湖の大パノラマを堪能したい。

奥琵琶湖パークウェイ

余呉湖の桜

オオシマザクラやヤエザクラなど、さまざまな桜と菜の花が楽しめる「余呉湖」。琵琶湖の北側に位置し、天女の羽衣伝説が有名。観光客やカメラマンたちが集まるのは、導水路沿いの堤防付近。5月上旬まで桜が見頃で新緑とのコントラストも素敵。

余呉湖の桜

奥琵琶湖パークウェイ

「奥琵琶湖パークウェイ」沿いに3000本以上。ドライブコースは葛籠尾半島をつづら折りに走り、満開になれば山をピンクのリボンのように飾る。
山中には自然歩道もあり、パークウェイ中間のつづら尾崎展望台は、恋人の聖地にも認定されている。

豊公園

奥桜舞う城下町・長浜

「豊公園(長浜城)」は、秀吉が城主として過ごした場所。昭和58年に安土桃山時代の城郭を模して復興され、内部は長浜城歴史博物館として公開されている。天守を取り囲む桜は約700本。見頃は4月上旬から中旬。桜の季節は夜間ライトアップ。

虎御前山

こちらも4月上旬から中旬にかけて見頃を迎える「虎御前山。山全体に樹林が生い茂り、急傾斜であることから自然の要塞として、歴史に残る大きな戦が繰り広げられた。有名なのは織田信長の浅井攻め。尾根上には今でも、陣地跡が並ぶ。

古い町並みを生かした黒壁スクエアなど、湖北エリア随一の観光スポットを有する長浜は、秀吉ゆかりの城下町。天正元年(1573年)に、秀吉が初めて城持ち大名となり、当時“今浜”と呼ばれていたこの地を“長浜”と改めて、城を築いた。天下人へ立身出世をした始まりの土地。
そんな戦国ロマンあふれる町並みにも、優美に桜が咲き誇る。代表されるのは「豊公園(長浜城)」の桜。ソメイヨシノを中心に約700本の桜が、天守を取り囲むように植えられ、さながら桜の雲海に浮かぶ城のよう。「日本のさくら名所100選」にも選ばれ、地元はもちろん、全国からたくさんの観光客で賑わう。
また地元に愛される名所として知られるのが、長浜にある「虎御前山」。標高約230mの山で、戦国時代、織田信長が浅井長政を攻めた折に、最前線として砦(陣地)を築いた場所である。山中には桜が約500本。気軽に散策が楽しめるハイキングコースが、虎姫駅側と河毛駅側の双方から延び、電車でのアクセスも良好。西に琵琶湖と竹生島、東に小谷山と伊吹山を望み、いにしえの風景に思いを馳せることができる。

02 近江八幡 水郷めぐり

年間10万人が訪れる近江八幡の「近江八幡水郷めぐり」。元祖ともいえるのが手こぎ舟。ヨシの群生地を保護するためでもあり、船上では名物の近江牛すき焼きを楽しむことも。定期便は4月から、貸し切りは通年運航。

手こぎ舟

四季の美しさと変化に富んだ風景を紹介する琵琶湖八景。その一つで春を代表するのが「春色・安土八幡の水郷」。県が誇る日本遺産であり、重要文化的景観に選ばれた水辺の風景。水と共に生き、水と共に暮らす湖国の魅力にあふれる。その景色を舟から楽しみつつ、風景に溶け込むお花見が「近江八幡水郷めぐり」だ。
物流の拠点となった堀や屋敷など、商人ゆかりの地である近江八幡の観光名物。始まりは400年前とされ、豊臣秀吉の甥である秀次が宮中の雅な舟遊びを真似て、水郷をめぐった。琵琶湖の内湖の一つである西の湖を中心に、ヨシの群生地や田園に囲まれた水路を進む。現在、水郷めぐりを行っているのは4社。船頭が櫓(ろ)と竿を巧みに操りながら、水と緑の世界へと案内する手こぎ舟と、小舟に揺られながら水鳥の目線を楽しむエンジン舟があり、乗船時間は約60分~80分。舟会社よってコースが違い、それぞれ味わいも異なる。また、白壁の土蔵が並ぶ八幡堀を往復する「八幡堀めぐり」も人気。水郷めぐり・堀めぐり等、詳しくは近江八幡駅北口観光案内所(☎0748-33-6061)まで問い合わせを。

03 長浜曳山祭の曳山行事

祝!ユネスコ無形文化遺産 長浜曳山祭の曳山行事

四世紀以上も愛される絢欄豪華な一大絵巻

ユネスコ無形文化遺産に登録された「長浜曳山祭の曳山行事」。400年以上にもわたって受け継がれた長浜の伝統文化が世界に認められた。
今回の登録は、国内18府県33件の「山・鉾・屋台行事」の一つとして決定したもの。地域の人々が一体となり、何世紀もの間、文化の粋を凝らして執り行ってきた曳山を中心とする祭礼行事が世界遺産になった。登録後、初となる「長浜曳山まつり」の盛り上がりは、4月13日(木)〜16日(日)の4日間。記念行事なども予定され華々しく開催される。
そもそもこの祭は、長浜城主であった秀吉が、待望の男子誕生の祝いとして、城下の人々に砂金を振る舞い、それをもとに町民たちが曳山を作り、秀吉が再興した長濱八幡宮の祭礼で曳き回したことが起こりとされる。“動く美術館”とも称される長浜の曳山は、金箔や飾り金具、朱や黒の塗り、刺繍の幕類などによって絢爛豪華に装飾。江戸時代の中期頃から各山組で曳山を競い、贅を尽くした改造が行われた。
最大の見どころは「子ども歌舞伎」。曳山に設けられた4畳半程の舞台で、各山組の5歳〜12歳の男子が演者となり、本格的な歌舞伎を披露する。プロの厳しい指導のもと稽古を積み、演目も毎年変わる。現在は4つの山組が歌舞伎を奉納。その後、参道の5カ所と御旅所で夜8時まで公演。堂々とした大人顔負けの名演技に拍手と歓声が沸き起こる。

提灯や扇子も各山組のオリジナル

伝統のまま次代へと継承

平成12年にオープンした長浜曳山まつりを紹介する博物館。収蔵する曳山は4基。いずれも次年度に出番を待つ実物の曳山で、2基ずつを3カ月交代で公開。全国でも珍しく、展示室や伝承スタジオなどに加え、修理ドックまで備える。同館の小池充さんは「少子化もあり伝統を守って継承するのが難しい時代。祭礼である神事としての役割に誇りを持ち、次代へ伝承することが使命だと感じています」と話す。

長浜市曳山博物館
長浜市曳山博物館

長浜市元浜町14-8
0749-65-3300

長浜市曳山博物館 長浜市曳山博物館 長浜市曳山博物館

曳山全基集合!

長浜曳山まつり

見どころは、目を奪う装飾性の豊かな曳山と子ども歌舞伎。5歳〜12歳の子どもたちが役者となって、春休みから稽古。演目の読み習いや立ち習いなど、祭に向けて厳しい指導が行われ、連日稽古に励む。本番は曳山の舞台。美しい衣装をまとった子どもたちが艶やかに舞い踊る。子ども歌舞伎は13日の夜、14日の午前中、15日、16日に実施。また今年はユネスコ無形文化遺産の登録を記念して、11年ぶりに全基の曳山が御旅所にそろう。

長浜曳山まつり
  • 長刀山
  • 高砂山
  • 猩々丸
  • 諫皷山
  • 孔雀山
  • 青海山
  • 壽 山
  • 萬歳樓
  • 月宮殿
  • 常磐山
  • 鳳凰山
  • 翁 山
  • 春日山
  • 江戸中期、長浜の発展に伴って各山組で競って曳山を改造し、豪華な装飾を施した。もともと湖北地域が経済的に発展し、集落では太鼓踊りや神輿などの祭礼文化が栄えていたことに加え、浜仏壇など伝統工芸の技術が受け継がれていたこともあり、湖北文化の結集が壮麗な曳山という形で花開いた。現在は太刀を飾る曳山1基と各山組の曳山12基。近年では、太刀組が太刀渡りを行い、12基のうち4基が交代で祭を執り行う。

黒壁スクエア

黒壁スクエア

大手門通りのアーケード。町を代表する「長浜曳山まつり」の子ども歌舞伎のモニュメントでお出迎え。

黒壁ガラス館

黒壁ガラス館

明治33年に建てられた銀行を改装。当時としては珍しい黒壁漆喰の建物で、一度教会となり、平成元年に黒壁ガラス館としてリニューアル。店内には至る所に匠の技が施され、平成8年に登録有形文化財に指定。1階・2階と、グラスから装飾、芸術品まで、きらびやかな国内外の品が所狭しと並ぶ。
長浜市元浜町12-38
0749-65-2330

ガラスのつめやすり
number one

黒壁ガラス館のNO.1人気商品「ガラスのつめやすり」。スワロフスキークリスタルがデザインされ、お洒落で機能的。特殊ガラスでヤスリ面のすり減りが少なく、長く使えると人気。

ベネチアンガラスのピルケース

同館の2階は海外製品が中心。おすすめは「ベネチアンガラス」のピルケース。フィレンツェの職人芸術であるモザイコ・ミヌード(極小モザイク)が美しくあしらわれた逸品。

絵付けグラス

素朴な野の花が、手描きで加えられた「絵付けグラス」のほか、1階フロアは国内のガラス製品がメイン。実用品から工芸品までがずらりと並び、リーズナブルな価格も嬉しい。

黒壁スクエア

「長浜市曳山博物館」のある大手門通りのアーケードを抜けた先に、長浜を代表するレトロモダンな町並み「黒壁スクエア」が広がる。宿場町として栄えた時代の風情を今に残し、江戸から明治にかけての和風建造物が情緒豊かに連なっている。シンボルでもある黒漆喰の木造洋館・黒壁ガラス館を中心に、ギャラリーや工房、体験教室、レストランやカフェなど多彩。新旧が交差し、歴史の中にアートが点在。新しい発見や驚きにあふれる出会いのスポットだ。

黒壁ガラススタジオ
黒壁ガラススタジオ

黒壁ガラス館のすぐ隣「黒壁ガラススタジオ」は、専属のガラス職人によって生み出されたオリジナルを展示。工房併設で、制作風景を眺めながら作品を手に。暮らしに心地よく寄り添うガラスを提案する。
長浜市元浜町12-38
0749-65-2330(代)

黒壁体験教室
黒壁体験教室

人気スポット「黒壁体験教室」。男女ともに喜ばれる本格的な吹きガラス体験のほか、ステンドグラスやとんぼ玉、ジェルキャンドルなどメニューは8種類。時間も30分〜とお手軽。
長浜市元浜町11-21
0749-65-1221

96CAFE
96CAFE

古建築の保存と再生に立ち上がった第三セクター(現:株式会社)「黒壁」が、黒壁スクエアの町中全体をプロデュース。今や湖北最大の観光スポットへと変貌を遂げ、町づくりの成功例としても注目される。インパクト抜群の「黒壁ソフトクリーム(ミックス)」はご当地グルメを代表するスイーツ。黒壁スクエアの玄関口「96CAFE」で提供され、イートイン・アウトもOK。
長浜市元浜町11-30
0749-65-4844

黒壁AMISU
黒壁AMISU

郷土のぬくもりを感じる近江名物のほか、滋賀の職人が手がける“ホンモノ”の生活雑貨を提案するギフトショップ「黒壁AMISU」が、今年4月に大幅リニューアル。デザインもお洒落でセンスあるお土産がいっぱい。
長浜市元浜町8-16
0749-65-2330(代)

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