芸術と文化がまちと穏やかに融合した空間【金沢21世紀美術館】

芸術と文化がまちと穏やかに融合した空間【金沢21世紀美術館】

展示室やカフェレストラン、アートライブラリーなど、それぞれに個性豊かな各施設は、ほぼ水平方向に配置されていて街のような広がりを演出している。建物の回廊部分を一周するだけで、様々な特徴のある施設を巡ることができる。

21st Century Museum of Contemporary Art, Kanazawa

金沢を訪れる観光客の多くが立ち寄る兼六園の斜め向かいにあり、加賀100万石を治めた前田家の居城である金沢城(金沢城公園)の入口からも近いところに立地する。また周囲には金沢能楽美術館や石川近代文学館、石川県立美術館や石川県立歴史博物館などテーマの異なる文化的施設が立ち並び、芸術と文化と都市生活が融合する新しい文化ゾーンの中心的役割を果たしている。そんな複合的な魅力にあふれた美術館である。

金沢21世紀美術館 外観・館内写真

外観・館内写真/撮影:渡邉修

金沢21世紀美術館

外壁や建物内の壁面にはガラスが多用され、透明で明るく開放的な造りとなっている。内部と外部といった異なる空間にいる者同士が気配を感じあえる感覚を演出している。

art × culture  × city

開かれた円形デザインは、正面や裏側といった区別がなく、どこからでも訪れることができるような工夫が凝らされている。それにより建物と街に-体感が生まれる。

北陸新幹線の開通で、首都圏からのアクセスも良くなった金沢21世紀美術館。旧金沢大学附属中学校・小学校・幼稚園があった場所に平成16年に開館し、〝丸い美術館〟を意味する〝まるびぃ〟という愛称で親しまれ、その入館者は昨年230万人を越えたという。
まるで公園のように誰でも気軽に立ち寄ることができる開放感。美術館前の広場や館内の無料交流ゾーンだけでも、様々な作品と出会うことができるのも人気の秘密。また全面ガラス張りのスタイリッシュな建物は、〝ま〜るい〟円形で、どこが正面入口なのか一瞬戸惑ってしまうのも面白い。コンセプトは「新しい文化の創造」と「新たなまちの賑わいの創出」。21世紀という歴史の転換点にあたり、ミュージアムとまちとの共生により、新しい金沢の魅力と活力を創出している美術館である。
館内の各展示室は、現代美術の展示に適した白い壁面の空間であり、個々の展示室は、それぞれ独立した立方体として円形の館内に配置されている。このため一応の順路は決められているが、鑑賞者はどれでも好きな展示室から鑑賞して行くことが可能で、展示内容にとらわれない、見る人の感性で観覧して行くことができるのも特徴である。また立地の素晴らしさも見逃せない。

ドキドキが楽しい現代アートの美術館

レアンドロ・エルリッヒ《スイミング・プール》 2004年

レアンドロ・エルリッヒ《スイミング・プール》2004年 金沢21世紀美術館蔵
撮影:渡邉修

フロリアン・クラール《アリーナのための クランクフェルト・ ナンバー3》 2004年

フロリアン・クラール《アリーナのためのクランクフェルト・ナンバー3》2004年
金沢21世紀美術館蔵 撮影:中道淳/ナカサアンドパートナーズ

マイケル・リン《市民ギャラリー 2004.10.09 -2005.03.21》

マイケル・リン《市民ギャラリー 2004.10.09-2005.03.21》
2004年金沢21世紀美術館蔵 撮影:中道淳/ナカサアンドパートナーズ

21st Century Museum of Contemporary Art, Kanazawa

金沢21世紀美術館の一番嬉しいところは、有名な多くの展示物が無料で楽しめること。特に人気なのが、レアンドロ・エルリッヒの〝スイミング・プール〟。地上からプールの中を覗くとびっくり。水の底には上を見上げる人々が…。またオラファー・エリアソンによる〝カラー・アクティヴィティ・ハウス〟も必見。シアンやマゼンタ、イエローといった色の三原色のガラスの壁が渦巻き状に建てられ、見る場所や見る人の動きによって光が混じり合い、新たな色に染まる風景が造られる不思議な空間を演出している。
視覚だけでなく聴覚に訴える展示物といえば、フロリアン・クラールの〝アリーナのための クランクフェルト・ ナンバー3〟。それは美術館の建物を取り囲む芝生に設置された12個のチューバのような物体で、地中を通る管が2個ずつペアとなっている。耳を近づければ誰かの声が聞こえるのだが、それはかならずしも隣同士のラッパではないのが特徴。どこかにあるラッパの片方からの声を伝えるのだがそれがどこだか分からないドキドキする仕掛けだ。また明るい光が差し込む休憩コーナーの壁一面を埋め尽くしている花模様は、マイケル・リンがデザインした〝市民ギャラリー 2004.10.09-2005.03.21〟。制作に際して本人が金沢に滞在し、現地の工房を訪ねるなど加賀友禅の歴史や手法を調査し、構想されたもの。もちろん有料ゾーンには独自のコンセプトによる特別展も開催されているので、是非とも入場したい。

加賀野菜たっぷりビュッフェランチ

カフェレストラン Fusion21
  • カフェレストラン "Fusion21"

  • 076-231-0201
  • 10:00〜20:00/ランチ11:30〜14:00(ラストオーダー)
  • 月曜日(月曜日が休日の場合はその直後の平日)
カフェレストラン Fusion21

art × culture  × city

金沢21世紀美術館のもうひとつの楽しみは、なんといっても併設されているお洒落なカフェレストラン〝Fusion21〟。緩やかなアールを描く長いテーブルや天井までもが白で統一された清潔感溢れる店内。窓の外に広がるのは、爽やかな芝生の緑と青空。
まるでこの空間を演出するために美術館を創ったのでは?とさえ思ってしまう洗練されたカフェだ。
そのこだわりは料理にも込められている。コンセプトは〝美術館で第2の感動〟。加賀野菜をはじめ地元食材を取り入れたビュッフェ式のランチは、平日でも行列ができるほどの人気ぶり。手が込んだ色鮮やかな料理がところ狭しと並び、どれを食べれば良いのか迷ってしまう。もちろんコーヒーやスイーツなどのメニューも充実しているので、外の景色を眺めながら、のんびりとした午後の時間を過ごすのがおすすめだ。

岩手作家の個展シリーズ [アペルト]

展覧会名/アペルト06 武田雄介

会期/5月7日(日)まで

開場時間/10:00〜18:00(金・土曜日は20:00まで)
休場日/毎週月曜日(ただし3月20日、5月1日は開場)、3月21日
会場/長期インスタレーションルーム
料金/無料
「アペルト」では初となる金沢在住のアーティストによる個展で、金沢21世紀美術館のプロジェクト工房に拠点を置き、様々な手法・メディアを自在に横断しながら制作された新作の作品群を初公開します。

岩手作家の個展シリーズ [アペルト]

1~3:
スタジオより

  • 金沢21世紀美術館

  • 石川県金沢市広坂1-2-1 ☎076-220-2800
  • 10:00~18:00/展覧会ゾーン(金・土曜は20:00まで)
  • 9:00~22:00/交流ゾーン:
  • ※各施設の開室時間はそれぞれ異なる。
  • ※P37〜P41の写真は全て金沢21世紀美術館提供

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