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ウミガメが産卵にやってくる!5月下旬からシーズンイン

ホテル近くの千里浜はアカウミガメの産卵地!

当ホテルより車で約5分ほどにあります「千里浜」には毎年5月下旬~8月中旬頃まで、ウミガメが産卵にやってきます。ですが、千里浜にやってくるウミガメは「絶滅危惧種」に指定されている種で、浜辺での産卵もとてもデリケートです。そんなウミガメの産卵を妨げないで観察するために、ここでは、ウミガメについて学び、またその保護活動についてご紹介いたします。


【1】千里浜にやってくるウミガメの種類

ウミガメとは、爬虫網カメ目のうち、海に生息する種の総称です。世界中には7種類のウミガメが生息していて、そのうち、アカウミガメ、アオウミガメ、タイマイの3種類が日本の砂浜で産卵します。

アカウミガメ<br />(ウミガメは光にデリケートであり、フラッシュ撮影ができません。写真は例外的に昼間に上陸した際に撮影したものです)

アカウミガメ
(ウミガメは光にデリケートであり、フラッシュ撮影ができません。写真は例外的に昼間に上陸した際に撮影したものです)

千里浜へ産卵に来るカメは「アカウミガメ」です。
アカウミガメ( 英名:Loggerhead turtle 学名:Caretta caretta )

世界の大洋に広く分布するウミガメで、アメリカ東海岸、ブラジル、南アフリカ、ギリシャ、オマーン、日本、オーストラリア東岸などに主な産卵場があります。
日本の本州、四国、九州、沖縄の海岸線は北太平洋唯一の産卵場です。
体の色は背面が褐色、腹面は淡黄色で、頭部が他のウミガメに比較すると大きく、英名の「loggerhead」は、「頭でっかち」を意味します。産卵場所である浜辺が少なくなってきていることから、「絶滅危惧種」に指定されています。

◇世界の8種類のウミガメ◇

アカウミガメ、アオウミガメ、タイマイ、オサガメ、ヒメウミガメ、ケンプヒメウミガメ、ヒラタウミガメ、クロウミガメ


【2】産卵の時期・産卵地

国内のアカウミガメの産卵地。図中の●の大きさは産卵数を示します。<br />資料は2007年のものです。

国内のアカウミガメの産卵地。図中の●の大きさは産卵数を示します。
資料は2007年のものです。

・産卵の時期
例年、5月の下旬ごろから産卵シーズンが始まります。シーズンは8月上旬頃まで続きます。千里の浜では、6月に入ってから、日本ウミガメ協議会、地元のみなべウミガメ研究班、青年クラブみなべの皆さんが協力して、保護調査活動を開始します。

・産卵地
日本で産卵するウミガメ3種のうち、圧倒的に産卵数が多いのがアカウミガメです。日本は、米国東部、オマーンに次ぐ、世界でも有数のアカウミガメの産卵地であり、また、北太平洋で唯一の産卵地でもあります。アカウミガメの産卵の中心は西日本の太平洋側、特に九州南部ですが、南は八重山諸島から、北は福島県いわき市まで、日本海側でも北は石川県までの広い範囲で確認されています。日本で一番産卵数が多いのは、鹿児島県の屋久島です。みなべ町の千里浜と比べると、毎年10倍以上の産卵があります。本州でみると、みなべ町千里浜より多く産卵がある浜は他にもありますが、産卵密度(砂浜の一定の幅に対する産卵数の割合)が一番高いのは千里浜です。


【3】産卵の様子

ウミガメは大昔に陸に住んでいたカメが海へ進出したものです。普段は海の中で生活していますが、卵は海の中では死んでしまうので、メスは産卵のために周りが暗くなってから砂浜へ上陸します。上陸したメスは皆同じ産卵行動をとります。

①上陸
波打ち際に姿を現し、周りの様子を伺いながら上陸してきます。光や音に敏感なので、注意深く産卵場所を探します。光や音が気になると、産卵をやめて帰ってしまいます。また、岩場などに上陸してしまって、産卵に適切な場所が見つからない場合も、一旦帰ってしまいます。

ボディーピット

ボディーピット

②ボディーピット
場所を決めると産卵のための穴を掘る前に前肢を使って体が隠れる程度のくぼみを掘ります。この作業を「ボディーピット」と呼びます。穴掘り作業の前に姿勢を安定させるための作業です。
巣穴の周りの乾いた砂が除けられているので穴が掘りやすくなります。いよいよ穴掘り開始です。

穴掘り作業中

穴掘り作業中

③穴掘り
後肢を左右交互に使って砂をすくい出して洋なし型の卵室を掘ります。後肢が届かなくなると完成です(深さはおよそ50cmから60cm)。穴掘り途中に砂が崩れたり岩盤にあたったりすると別の場所を探すかあきらめて海へ引き返します。妥協はせず後肢が届かなくなるまで掘り続けます。
右の後肢をのばして穴を掘っているところです。器用に砂をすくいあげて穴の横へ置きます。次は右後肢で体を支えて左後肢で砂をすくいます。これを繰り返します。

産卵

産卵

④産卵
穴掘りが終わると後肢をふんばって産卵を始めます。1回の産卵で約100個の卵を産み落とします。アカウミガメの卵は、ちょうどピンポン玉くらいの大きさです。卵の殻は指で押さえるとへこむくらいの柔らかさです。
※この写真は甲羅の後ろの砂をどけて見やすくして写したものです。本当は甲羅に隠れているので、このように丸見えになることはありません。

穴埋め

穴埋め

⑤穴埋め
産卵が終わると後肢を左右交互に使い周りの砂をかき集めて巣穴を埋めます。穴が埋まってくると後肢を交互に使って巣穴の上の砂を押し固めます。
先ほどまで見えていた卵が砂で覆われて見えなくなっています。作業は終盤です。右に見えている緑の紐の先には産卵巣がどこにあるか分かるように器具が埋められています。ふ化調査のときに威力を発揮します。

カモフラージュ

カモフラージュ

⑥カモフラージュ
穴埋めが終わると産卵巣とボディーピットの跡を隠すために前肢を使って前方の砂を後ろへ掃き飛ばします。そして、少しずつ前に進みながらこの作業を続けます。へこんでいた跡にこんもりと砂が盛り、どこに産卵巣があるか分からなくなるようにしてから帰ります。
前肢で、これからまさに砂を飛ばそうとしているところです。右前肢の砂がブレて写っています。

⑦帰海
カモフラージュが終わると一目散に海へ帰ります。一連の作業はうまくいっても約1時間かかります。彼女たちにとって陸上は敵地なので産卵行動はまさに命がけの作業です。


【4】ふ化の様子

砂の中に産み落とされた卵から早ければ産卵後40日あまり、遅くても80日ほどで子ガメが孵化します。ここでは、ふ化の様子について紹介します。

ふ化した子ガメ

ふ化した子ガメ

①砂の中から脱出
孵化直前の卵の中で半分は子ガメが占めていますが、残りの半分は羊水や老廃物を含む水分です。子ガメが卵の殻を破って外に出るときに、この水分は下へこぼれ卵の殻は潰れてしまうので巣穴の中には余分な空間ができます。この空間の中で、残りの卵黄を吸収し終えた子ガメが動きだすと、それが刺激になって他の卵からも次々と孵化します。
子ガメ達の動きが大きくなると天井の砂が徐々に崩れ落ちます。その中を這い上がり、また天井の砂が崩れるといった行程を繰り返し子ガメ達は兄弟力を合わせて40~50cm上の地表を目指します。

脱出のタイミングを見計う子ガメ

脱出のタイミングを見計う子ガメ

地表へ向かった子ガメは闇雲に掘り進むわけではありません。多くの場合は10cmほどの深さまで到達すると一旦そこで待機して夜になるのを待ちます。昼間は目がよく利く大型の捕食者が空からも海からも子ガメを狙っていますし、仮に捕食者が居なくても暑さのために死んでしまうからです。昼間でも激しく雨が降った後などには脱出することがあることから、子ガメは温度の低下を砂が冷えてきたのを手掛かりに脱出のタイミングを見計らっていると考えられています。

②脱出した子ガメは…
暗闇の中で脱出した子ガメたちは、ほのかに海の方が明るいことを手がかりにして一気に海へと向かいます。そして、海に入ってからは波に逆らって泳ぎます。脱出してから約24時間だけは休むことなく泳ぎ続けます。

このような習性は、少しでも大型の捕食者が多い沿岸域からいち早く遠ざかり保育場に運んでくれる海流に乗って生き残るために役立つと考えられています。また、ウミガメには地磁気の変化を感じる能力があるのですが、砂浜の上を進んだり波に逆らって一定方向に進み続けたりする間にその基準となる磁場が刷り込まれるのです。
ウミガメは生涯を通じて大洋を大回遊しますが、地磁気コンパスを積極的に活用しているとする証拠がたくさん見つかっています。したがって子ガメが脱出してから海に入って行くまで間は単に生まれた砂浜を後にして海へ旅立つというだけではなく、その個体の将来にまで深く影響する能力の獲得が行われる過程でもあるのです。


【5】保護活動について

千里浜では町内外の様々な団体の皆さんが保護活動を続けてくださっています。ここではその活動内容をご紹介します。

清掃活動

清掃活動

①清掃活動
年間を通して、地元自治会、青年団体、保護団体、民間企業、学校、警察関係など様々な団体の皆さんが清掃活動を行っています。特に浜へ打ちあがった流木などは産卵に訪れた親ガメはもちろん、海へ旅立つ子ガメにとっても障害になるので速やかに除去します。

産卵巣の移植

産卵巣の移植

②産卵巣の移植
波打ち際など水に浸かる恐れがある場所の産卵巣に限り、波のかからない場所へ移す「移植」という作業を行います。卵も砂の中で呼吸をしているので水に浸かってしまうと死んでしまうからです。産み落とされた卵は非常にデリケートで、動かすことは卵にとってあまり良くはありませんが全滅を避けるための作業です。

食害対策

食害対策

③食害対策
全国の産卵地でウミガメの卵が野生動物に食べられる被害が深刻化しています。千里浜では野生のタヌキによってふ化間際の産卵巣が食い荒らされる被害が続出しています。そこで、NPOウミガメ協議会と㈱ライオン大阪工場が連携して産卵巣の上に被せるスチール製の金網を開発し被害を減少させています。金網はタヌキにとって穴を掘る邪魔になりますが、隙間から子ガメが脱出できるようになっています。

調査活動

調査活動

④調査活動
(上陸数・産卵数の調査)
シーズン中、千里浜の端から端まで歩きカメの足跡を探します。足跡をたどって産卵しているかどうかを調べます。こうしてシーズン中の上陸数と産卵数が積み上げられます。
(甲長測定)
甲羅の長さと幅を測り記録します。
(標識調査)
産卵が終わったカメの両前肢に標識を着けます。標識を着けることで行動の範囲や成長の記録といった情報がわかります。
(ふ化率調査)
子ガメの脱出が終わった巣穴を掘り返して、ふ化した卵の数、未成熟の卵の数を調べます。


ウミガメの産卵からふ化までの大変さ、保護活動についてご理解いただけましたでしょうか?
みなさまの温かいまなざしでウミガメを見守っていきましょう。

※千里の浜でアカウミガメの産卵を観察したい方は、みなべ町教育委員会への許可申請が必要です。

【お問い合わせ窓口】

みなべ町教育委員会(TEL:0739-74-3134)