和歌山県の特産物の「ひろめ」。別名「ひとはめ」とも呼ばれていますが、名前を聞いただけではどんな食べ物かわからない方も多いと思います。
ひろめとは、田辺市近海でとれる海藻のことをいいますが、日本全国で気軽に手に入るわけではなく、食べられる場所も限られているので、とっても珍しいんです!今回は、「ひろめ」とはどんな食材なのか、ひろめの魅力についてお届けします。
ひろめって何?

画像提供:和歌山南漁業協同組合田辺本所
「ひろめ」は和歌山県田辺市を中心に紀南で水揚げされるコンブ目チガイソ科の海藻で、ワカメと同種の仲間です。繁茂地域が狭く大半が地元で消費されるため、とれる地域以外ではなかなかお目にかかることができません。
ちなみにこの「ひろめ」という名称ですが、食用となる海藻の総称を「海布(め)」ということと、最大約1メートルほどに成長する特徴から、幅が「広い」「海布(め)」で「ひろめ(広布)」と呼ばれるようになりました。別名として、大きい「一つの葉」で「ひとはめ(一葉布)」とも呼ばれています。
ひろめの栄養価
2月から4月の春にかけてが紀州ひろめの旬

乾燥された「ひろめ」は、ほぼ年中食べることができますが、本来ひろめは、2月から4月にかけての時期が旬です。また、和歌山県田辺市では養殖も試みられており、市場に出回る前の1月末から2月初旬頃に収穫され、こちらも味がよいと評判になっています。生のひろめのおいしさを味わうなら、春がおすすめです。味噌汁の具としてや、お寿司、しゃぶしゃぶ、お吸い物など幅広いメニューでいただくことができます。
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